先日、分配金に関する記事を投稿させてもらいました。
そのなかで投資信託について触れましたが、そもそも投資信託の仕組みについて、ちゃんと理解しているでしょうか。
・投資信託の仕組み
・投資信託の種類
・分配金
本記事では、この点について整理していきます。
投資信託とは
複数の投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用のプロであるファンドマネージャーが株式や債券などの有価証券に投資し、その運用成果を投資家に分配する金融商品です。
大きな流れとしては以下の通りです。
- 投資家が投資信託に投資します。
- 運用会社は、投資家から集めた資金を株式や債券などの有価証券に投資します。
- 運用会社は、有価証券の売買や管理を行います。
- 運用会社は、投資信託の運用成果(利益・損失・分配金)を投資家に分配します。
どんな投資信託があるの?
- 国内株式
- 国内債券
- 国内不動産
- 海外株式
- 海外債券
- 海外不動産
- バランス型
メリット・デメリットは?
投資信託を行うことのメリット、デメリットについてもおさえておきましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
少額から投資できる | 元本が保証されていない |
専門家に運用を任せられる | 手数料がかかる |
リスクを分散できる |
このほかにも、ファンドごとに運用方針などが定められています。
投資信託を購入する前に「目論見書」などの資料を確認することが重要です。
概ね下記内容がまとめられているでしょう。
- ファンドの目的
- ファンドの特色
- 分配金に関する留意事項
- 投資リスク
- 運用実績
- 手数料等
「ネット上でみんなが勧めているから買う」のではなく、
自身の目的やリスクの許容度などと照らし合わせましょう。
分配金とは?
分配金とは、投資信託の運用によって得られた利益を、投資家に分配するものです。分配金は、投資家が保有している投資信託の口数に応じて支払われます。
分配金の支払い時期は、投資信託によって異なります。一般的には、毎月、隔月、または年1回など、決まったタイミングで分配金が支払われます。
分配金は、投資信託の純資産から支払われます。純資産とは、投資信託の資産(運用している株式や債券などの価値の合計)から負債(借入金などの価値の合計)を引いたものです。
分配金は、投資信託の運用状況によって、運用益から支払われる場合と、元本から支払われる場合があります。

運用益から支払われる場合、分配金は利益として課税されます。

元本から支払われる場合、分配金は特別分配金(元本払戻金)として非課税となります。
特別分配金の額だけ元本が減るので、運用資金が減ってしまいます。
分配金は、投資家の収入の一部となるため、嬉しいものです。しかし、分配金の支払いによって、投資信託の基準価額が下がる(運用資産が減る)点には注意が必要です。基準価額が下がると、投資信託の評価額が下がり、利益が出にくくなる可能性があります。
分配金の支払いを受けるかどうかは、投資家の判断です。分配金の支払いを受けると、すぐに収入を得ることができます。しかし、分配金の支払いによって、投資信託の基準価額が下がる点には注意が必要です。
- 長期で投資するなら、再投資を行うか分配金なしの投資信託を選ぶ
- 定期的に現金を受け取るなら、分配金が出る銘柄を選ぶ
分配金の面でも、自身の投資目的などと照らし合わせることが必要です。
コメント